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ワナにかかっていた
年老いたフクロウを助けた晩に、
誰か戸を叩く者がいる。
開けてみるとそこには
ヒトの被り物を半身に着た
年老いたフクロウが立っていた。
「ほほほほほ」
と上品に笑いながら彼は
勝手に部屋に入り込んでくると、
机の引き出しの
いちばん大きいやつを開け、
中身を辺りに放り出し、
その中へ入った。
「わしがなかにおるあいだは
けしてあけて見ちゃだめじゃ」
そう言い残すと
器用に引き出しを閉めた。
微熱が続いているわたしは、
ソフトボールの上野投手の活躍に
胸を打たれ感動したせいか
微熱が加油状態なので、
ブリブリと音のしている引き出しを
開けてみることもせず。
何かを仕上げて出てくるだろう
老フクロウを気長に待っている。
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