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ひと呼んで、
受付のジョー。
彼女には
受け付けられない
受付は無い。
企業、ホテル、市役所から
冠婚葬祭までお手の物。
おジョーが受付に居れば、
人々は受付に
何も聞くこともなく、
自然と目的地へ
ふわふわ足が動くという。
もしも彼女を
立体迷路の受付に座らせたら、
主催者は首を吊ることになる。
それほどの受付術を心得た
受付のおジョーにも、
34歳で独身であることが
人知れず心の影となっていた。
受付嬢というものは
決して目的地とされない、
哀しく寂しい存在なのだ。
通り過ぎていき
やがて幸せを手にして帰る人々を、
彼女は今日も、見つめている。
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