2008年11月11日

シェー子、もうすぐ5年生。

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シェー子は
姉のドシェー子に
今日こそ絶対に負けないぞと
トイレで決意した。

女子の決意場と言えば
やはり万国どこでも
トイレなのであった。

勝って兜の緒をしめるように、
シェー子はパンテーをずり上げ
腰を振った。それも昨日の3倍も。

トイレから駆け出して
部屋に戻ると、
ドシェー子は
父に向かって泣いていた。
何故か父も泣いていた。

姉は「ありがとう」と言い、
父は「ヨカタヨカタ」と言っている。

その
温かいのに切ない空気に、
シェー子の決意は
ヒョロヒョロすかされてしまい、
無作為な緊張で
シェー子はオナラをした。

行き所の無いエナジーに
かりたてられたシェー子は、
庭に飛び出し柿の木にタックル。
落ちた柿の実を
アパアパ言いながら噛った。

とても、渋かった。

2008年11月 8日

それは計画中枢欠乏症だね!

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考えられねえの。
考えると考えることを考えて
考えが考えをカンカンカーンだよ。

そういう無計画で有名な
ホーケモンは、
どうやら来週末から
上海に行くらしい。

正確に言うと
行くことになったらしい。

しかも今回は旅行で無く
旅行で無いなら何なのか、
ホーケモンには
とんとわからない。

実は
いろいろ考えるのだけども、
考えるとダークサイドに行き
マユを作ってサナギになって
いつのまにか寝てしまうのため、
ホーケモンは
いろいろ考えないようにしている。
あとはもう
スバラシキ呪文「ケセラセラ」に
任せるしかないのであった。


あー、すげー悪い予感しかしない。

2008年11月 7日

ネギ、折る、おばさん。

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「なんて長いんだろう、
 このネギは!」

オーリャおばさんは
買い物をするといつも思った。

長ネギは長すぎる。

ビニール袋から飛び出し
あちこちぶつかるネギの姿に、
オーリャおばさんは
骨を折るかのように苦労していた。

おばさんは今日も長ネギを買い、
「今日も長いねっ、このネギは!」
と、荷物詰め込みコーナーで
ムカムカしていた。

すると何を思ったのか、
誰からの啓示なのか、
おもむろにボギリと
長ネギを折った。

するとどうだろう。
2分前の
べらぼうなうっとうしさは
まるで嘘のみたい。
長ネギはいとも簡単に
ビニール袋へスッポリコ。

ネギに勝った。あぁ、長ネギに勝った。
誇らしいオバサンの周りには、
天使の吐息のように
ネギの香りが漂っていた。

2008年11月 5日

イルースへの電話。

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キョムロデヅヤの名曲
『妻は、今日から他人』が
深夜の五畳半に響いた。

また大家さんからの
催促電話であろうかと、
イルースは眠い目でぼんやり
鳴り震える携帯電話を見た。

しかしそこには
大家バラモスの名前はなく、
見知らぬ番号が
ぽっぽこ表示されている。

こういう時にイルースは、
必ずはじめに思うことがある。
もしやこの番号は
お気に入りの女性からで、
どうしてか僕は
寂しさに襲われた彼女の
急な相談相手に選ばれたのだ、
という具合の
下卑た願いである。

イルースはドギマギして
電話に出た。

「6億円を返してください」

イルースはショボンとして
電話を切った。

世の中は
万年冬のように冷たく厳しい。
カスけた願いが叶う訳も無い。

そしてイルースは
着信音をドリフに変えた。

2008年10月31日

できれば貴方に、チンカラホイ。

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魔法が使えたから
「魔法」という言葉がある。

そもそも人が
本当にマジシャンであったのは
およそ3億年と8ヶ月前まで。
その頃は所々で
さりげないビックリショーが開かれ、
民衆は
「マジかよ!」と驚嘆していた。
現代の「マジ」の語法は
その名残でもあるのだ。

ところが、
魔法の力は元は神さまのもの。
自分に似せて人を作った時に
うっかり魔法の力まで
人に宿ってしまった。

はじめは、
まぁいっかと思っていた神さまだが、
いろいろと都合の悪い事態がおこる。
そこで、神さまより偉い
すごい神さま(体長3ミリ)に頼んで、
人間が魔法の力に頼らず
まっとうに生きられるよう
社会人学校を地上に創設した。

汗水たらして働くこと、
手間ひまかけて食べ物をつくること、
はずれる天気予報ができるようなど、
普通の暮らしができたら卒業となる。

創設後3千年ほどで
地上から魔法は消滅。
学校は廃校となったが、
記念碑として建立された
すごい神の像(全長3ミリ)が、
この世のどこかに
まだ立っているという。

2008年10月30日

ケッケッケッケッケ。

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ダハダハダハ、
ヒョッヒョッヒョ、
ヌヘヘヌヘヘなど
笑い方は千差万別の個性である。

エンガ町に住む
フクミ・バークショウの笑い方は
「ゲハゲハゲハゲハ」で、
それこそが
一連の悲劇の源なのだった。

エンガ町に住む男性は、
リーブ12かアラデンス
どちらかの顧客であるという、
遺伝からの伝統があった。
つまりそれは
コトの内容をあからさまにせず
包み隠す習慣と言ってもよい。

そこにフクミの笑い
「ゲハゲハゲハ」が響くと、
はげ、いや、はて、どうなるか。

彼女に悪意は
毛の1本ほども無いのだが、
男性陣はその男性的なる
おめでたい自己意識によって
常に「笑われているのは、自分だ!」
という臆病風に頭をさらわれる。
男たちは悔しさと哀しみに、
なぜか太鼓をドンドコ叩きながら
崖から飛び降りる事件が多発。
町会議は笑止化対策を発令した。

やがて誰ひとり笑う者のいない
憐れな遺伝が強く残り、
赤ん坊は皆、泣いて産まれてくるという。

2008年10月29日

くそくらえ、ベヌチョポン。

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チンカラ光る夜空の星の
そのまた向こうの奥の奥、
この世を練って叩いてこしらえた
偉ぶった神さまがおわします。

その神さまベヌドンチョロポンは、
その御姿に似せてベヌチョポンを
つまり人間をお作りあそばしました。

「ふざけんじゃねえよっ、
 へそでもほじってほじって
 んで、へそから屁が出て
 あー大変だ。ざまあねえな!」

と、キュートな悪態をついているのは、
神さまがお気に入りの
ベヌチョポン38M2412NCK05号です。

どうしてお気に入りなんですかと
痴情デジタル放送の花形アナウンサー
丸出事故子が聞きますと、
ベヌドンチョロポンは
彼女のお尻をなでながら
そっと耳打ちしたのです。

「あの娘っこさオラのピー(放送禁止)で
 ピーことピーしてピーだらよ。ウッヒ」

ああまったく、
デメキンをご神体とする宗派で
つくづくよかった。
と、思う事故子でありました。

2008年10月23日

笑ってよ、ガビョン子ちゃん。

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ガビョン子ちゃんは乙女。
寿退社で同僚が少なくなる
そんなお歳頃になっても、
ちゃんと乙女なのだ。

1年に52,560回は
「がびょーん」と言う、
感受性ビンビラビンの
ちょっぴりサイケな乙女なのだ。

特にこないだのガビョーンは、
寂しい生活だった近年まれに見る
バッファローくらい大きい
ガビョーンでありました。

それが何かというのは
ここでは書ききれないので、
その次の、
カピパラくらいの大きさの
ガビョーンを紹介すると、
「抹茶ラテって
 美味しいじゃんかっ。
 がびょーん!!」
です。


ま、他人の驚愕体験なんて
こんなものですよ。ええ。

じゃばね。

2008年10月22日

ジョーの迷い。

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ひと呼んで、
受付のジョー。

彼女には
受け付けられない
受付は無い。

企業、ホテル、市役所から
冠婚葬祭までお手の物。

おジョーが受付に居れば、
人々は受付に
何も聞くこともなく、
自然と目的地へ
ふわふわ足が動くという。

もしも彼女を
立体迷路の受付に座らせたら、
主催者は首を吊ることになる。

それほどの受付術を心得た
受付のおジョーにも、
34歳で独身であることが
人知れず心の影となっていた。

受付嬢というものは
決して目的地とされない、
哀しく寂しい存在なのだ。

通り過ぎていき
やがて幸せを手にして帰る人々を、
彼女は今日も、見つめている。

2008年10月21日

ヒネルで潰れたボインたちよ。

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実は貧乳で有名な巨乳国
シリコンボイン。

ここでも1714年に
黒魔術はブームとなり、
チャンピオン大会が開かれた。

ところが宴もたけなわなその時、
ホルモン屋の娘ギアラが
ジャジャマルピッコロポローリの
大召喚に大失敗。

替りに現われたのが
マクラを呪い
寝違えを司る悪魔の王子
ヒネルであった。

開場は大物悪魔の登場に
キャーキャーしてパニクり、
パットは乱れ落ち
シリコンは零れ
人々は乳ゴミのように
雲散霧消した。

家に逃げ込んでも
寝違える恐怖でわなわなと
その晩は眠ることもできず、
次の晩も眠ることができず、
その次の日はずっと眠かったが
それでも眠れず苦しみ、
やがて国民はストレスで
どの乳も枯れ果て、そして全員
死んだ。

ところがヒネルは
首を寝違えていて、
恐怖の魔術を散らかす場合でなかったとは
後世の歴史家による談である。

惜しい国であった。